2026年の初夏、70代の両親と3人で北海道を旅しました。
新千歳空港からレンタカーを借りて、小樽、積丹、岩内、日本海側を南下して大沼、函館へ。帰りは新函館北斗駅から新幹線で仙台へ戻る、5泊6日の旅です。
今回の旅で一番大切にしたのは、たくさんの観光地を回ることではなく、両親が行きたい場所に、できるだけ無理なく行くこと。
70代だからといって、できるだけ歩かない旅にするのではなく、予定を詰め込むバタバタ旅行でもない、ちょうどいい旅行。
今回は、そんなことを考えながら巡った北海道5泊6日のルートと、実際に両親と旅をして分かったことをまとめます。
「両親が行きたい場所」をメインにした北海道旅行

この北海道旅行、もともとは両親が2人で1年前に行く予定でした。
ところが延期になってしまい、改めて旅行を計画することになったとき、長距離の運転や移動のことも考えて、私も一緒に行くことに。
両親にはいくつか「北海道でやりたいこと」がありました。
母が一番楽しみにしていたのは、北海道に住んでいる昔の友人との再会。50年以上前、両親と共に働いた友人で、もう10年以上会っていませんでした。
両親にとっては、小樽も訪れてみたかった場所のひとつ。父の祖父母にゆかりのある土地で、一度訪れてみたかった場所だったそうです。
さらに釣り好きの父は大沼へ行ってみたい。両親とも函館山には行きたい。
母は北海道でスープカレーを食べてみたいし、父は海鮮を楽しみにしている。
そんな希望を地図の上につないでいった結果、
新千歳 → 小樽 → 積丹 → 岩内 → 日本海側 → 大沼 → 函館
というルートになりました。
70代の両親と巡った北海道5泊6日のルート
今回の北海道旅行は、行きは飛行機、北海道内は途中までレンタカー、帰りは新幹線を利用しました。
観光地をできるだけたくさん回るというより、1日に移動する方向を決めて、その途中で気になるところに立ち寄るスタイルです。
1日目|新千歳空港から小樽へ

仙台空港からPeachで新千歳空港へ。
レンタカーを受け取って最初に向かったのは、観光地ではなくスープカレーのお店です。「北海道に行ったらスープカレーを食べてみたい」という母の希望を、到着早々ひとつ達成。
札幌中心部まで行くと運転が大変そうだったこともあり、新千歳空港から小樽へ向かう途中で立ち寄れるお店をGoogleマップで探しました。
父は最初、「スープカレーって何?」という反応でしたが、食べてみると気に入ったようで、3人とも大満足。
お腹も満たされ、ウキウキで高速道路を使って小樽へ向かいました。
この日の宿は、小樽運河の目の前にあるホテルソニア小樽。初日は移動で疲れるだろうと思い、両親の好きな大浴場があるホテルを選びました。
少し休んでから小樽の街を散策。運河や歴史ある建物、ガラスのお店などを見ながら歩きました。いい天気にめぐまれ、ソフトクリームを食べたり、ワインの試飲をしたり、街並みを見ながらのぶらり散歩は気持ちよかったです。
夕食は、どこで食べるかは決めておらず、行き当たりばったりの予定です。海鮮が食べたい父の希望もあり、Googleマップで見つけたお店へ向かいましたが、残念ながらお店に入れず、行ったり来たりになってしまいました。
最終的には、回転寿司へ。北海道の回転寿司はクオリティが高い!と聞いていましたが、本当にネタも大きくて美味しかった♡
旅行前は観光地でどれくらい歩くかばかり考えていましたが、「夕食のお店を探す」「ホテルへ戻る」といった移動も、意外と負担になることに気づいた初日でした。
2日目|余市から積丹半島をドライブして岩内へ

翌朝は小樽を少し観光してから、積丹方面へ。途中、余市のワイナリーに立ち寄り、その後は海沿いをドライブ。
この日のメインは、島武意海岸と神威岬。
島武意海岸では暗いトンネルを抜けた瞬間、目の前に青い海が広がります。沖縄の海とも、以前訪れた礼文島の海とも違う青。
トンネルを抜けた先に突然現れる海が、とても印象に残りました。
神威岬では、父の足のことも考えて入口付近のベンチで待ってもらい、母と私の2人で岬の先を目指しました。海に挟まれた細い尾根のような道を歩いていく景色は圧巻。
かなり風が強く、歩く距離もありましたが、母と「来てよかったね」と話しながら歩きました。
家族旅行だからといって、3人がすべて同じところまで行かなくてもいい。
この旅では、父の足の調子を見ながら、それぞれが楽しめる方法を選ぶことも大切にしました。
この日はさらに海岸線を走り、岩内へ。
宿泊した「いわない温泉 おかえりなさい」では、温泉に入って夕食をいただき、そのままのんびり。夕食を食べたら、お部屋ですぐにのんびりできる。好きな時間に温泉に入れる。これが、温泉旅館の醍醐味です!
3日目|日本海を眺めながら、母の友人との再会へ

3日目は岩内を出発し、日本海沿いを南へ走ります。このあたりは海岸沿いに変わった形の岩が多く、地図を見ても「○○岩」という名前が次々に出てきます。
車を停められるところでは少し立ち止まり、「これ、〇〇っていう岩らしいよ〜!」なんて話しながら写真を撮るのも楽しい時間でした。
道の駅にも何か所か立ち寄ったのですが、この日はなぜか定休日が多く、「次でソフトクリームを食べよう」と思っていたら、なかなか食べられないということも。道の駅巡りには、定休日チェックも大事です。
結局、この日の最初のアイスはセイコーマートで買った北海道バニラバーでした。
そして、母の友人宅へ向かう前に日帰り温泉へ。
温泉とサウナで少しゆっくりしてから、コインランドリーに立ち寄りました。「荷物は少なく」が私の旅のスタイル。なので、長めの旅行では途中で洗濯するのが定番です。旅程の真ん中は友人宅への宿泊でしたが、友人宅で洗濯をお願いするのも違うかなと思い、旅行前にコインランドリーを探しておきました。
洗濯を終えて、いよいよ母の友人宅へ。久しぶりの再会を喜びながら、夜はジンギスカンをごちそうになりました。
今回の北海道旅行で一番大切だった目的を、無事に叶えられた日です。
4日目|八雲で寄り道しながら大沼へ

翌朝、名残惜しくも友人とお別れ。
この日も日本海沿いを走りながら、少しずつ大沼方面へ向かいました。途中で野生のキタキツネにも遭遇。
北海道らしい景色を楽しみながら走り、八雲ではハーベスター八雲に立ち寄りました。
最初、向かいにあるジェラートのお店を目的のお店だと思って間違えて入店してしまいましたが、父が「ジェラート食べる」と言ってくれたので、予定外のおやつタイムになりました。
その後、ハーベスター八雲でピザやパスタを食べ、近くでお土産も購入。
この日の宿は、リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼。1泊2食付きで利用しましたが、食事も温泉もよく、ゆっくり過ごせました。漫画があったり、リラックスゾーンがあったり、お部屋以外でもくつろげる環境でした。
毎日夜まで観光するのではなく、移動中心の日は早めに宿へ入って休む。
これも、今回の旅行ではちょうどよかったと思います。
5日目|大沼からトラピスト修道院、五稜郭、函館へ

5日目は、父が楽しみにしていた大沼からスタート。釣りが好きな父にとって、一度見てみたかった場所だったそうです。
大沼はとても広いので、全部を歩こうとはせず、景色を楽しみながら歩ける範囲だけ散策しました。お天気もよく、気持ちのいい朝。北海道らしいメロンとバニラのミックスソフトや、大沼名物の大沼だんごも楽しみました。
その後は車でトラピスト修道院へ。
向かう途中は霧が濃く、「これ、着いても何も見えないんじゃない?」と思ったほどでしたが、到着すると少しずつ霧が晴れていきました。霧の中に佇む修道院も、青空の下で見るレンガ造りの建物もきれい。
ここは車があったからこそ立ち寄りやすかった場所でもあります。
そして函館市内へ。当初はそのままレンタカーを返却するつもりでした。
函館へ入ってみると、「車があるうちに五稜郭へ行った方が、父も楽なんじゃない?」と思い、急きょ予定変更。
五稜郭まで車で行き、散策して五稜郭タワーにも上りました。上から見ると、本当にきれいな星形。写真では何度も見たことがありましたが、実際に見ると「昔の人、これを造ったのすごいな」と改めて驚きました。
五稜郭を見終えてからレンタカーを返却し、函館空港からバスで函館駅へ。
駅近くのホテルにチェックインしたあとは、すぐに次の観光へ向かわず、部屋でしばらく休憩しました。
そして夕方から、両親が楽しみにしていた函館山へバスで向かいました。夕暮れから夜景に変わっていくところを見ようと思っていたのですが、とにかく寒い!
それまでの北海道は予想以上に暖かく、半袖で過ごしていましたが、函館山では持っていった服を重ねても震えるほど寒く、真っ暗になるのを待つことはできませんでした。到着時は霧に包まれた函館山でしたが、徐々に霧が晴れ、 街に少しずつ明かりが灯っていく景色を見ることができよかったです!
函館山を降りた後は、居酒屋で北海道名物を食べながら、最後の北海道の夜を楽しみました。
無理して函館山に長居しなかったのも、結果的にはよかったと思います。
6日目|函館朝市から赤レンガ倉庫へ。最後は新幹線で仙台へ

いよいよ最終日。朝は散歩しながら函館朝市へ向かいました。
目的はもちろん海鮮丼。私はカニとイクラの丼を選びました。朝から海鮮を食べられるのも函館ならでは。
その後は一度ホテルへ戻って休憩し、チェックアウトしてから赤レンガ倉庫周辺へ向かいました。
お店を見たり、スーパーへ立ち寄ったり、お昼には塩ラーメンを食べたり。
ただ、旅行最終日ともなると、父にもだいぶ疲れが出ていました。路面電車を使えば歩かなくて済むと思っていても、実際にはホテルから電停、電停から目的地まで歩きます。
最後は両親に函館駅周辺で待っていてもらい、私だけホテルへ荷物を取りに戻ることにしました。
そのときの体力に合わせて予定を変えられたのはよかったと思います。
函館駅から新函館北斗駅へ向かい、最後は北海道新幹線で仙台へ。
こうして、70代の両親との北海道5泊6日の旅が終わりました。
70代の両親との北海道旅行はレンタカーで移動

今回の旅行を計画するとき、かなり悩んだのがレンタカーでした。
最初に考えていたのは、新千歳空港から小樽までは電車で移動し、小樽でレンタカーを借りて函館で返却する方法。
ところが調べてみると、私たちの日程では小樽で借りて函館で返せるレンタカー会社が少なく、乗り捨て料金も含めると6〜7万円ほどになりました。
そこで発着場所を新千歳空港から函館空港に変えて比較。
最終的に、新千歳空港周辺で借りて、函館空港周辺で返却する方法が、私たちの日程では利用しやすく料金も抑えられました。
積丹半島やトラピスト修道院など、車だから立ち寄りやすかった場所も多く、父が疲れているときにも移動が楽でした。
函館では最後までレンタカーを使わず、五稜郭を観光したあとに返却。
そこからは空港連絡バスや路面電車を使いました。
レンタカーを借りるかどうかだけでなく、「どこまで車を使うと歩く距離を減らせるか」まで考えておくと、両親との旅行では動きやすいと思います。
70代の両親との旅行で重視した宿選び

今回の宿選びでは、大浴場や温泉があることも重視しました。
両親はもともと温泉が好きですし、長距離を移動したあとにゆっくりお風呂に入れるのは、やっぱり気持ちがいいもの。
さらに岩内や大沼では、夕食付きの宿を選びました。
初日の小樽では、夕食のお店を探して歩いたことで、父を余計に疲れさせてしまいました。
夕ご飯を食べるために歩き回ったり、探し回ったりしなくてもいい。
ご飯を食べた後、すぐにお部屋でゴロゴロできる。
これが、かなり楽です。
すべての日を2食付きにする必要はありませんが、移動距離が長い日だけでも夕食付きの宿を入れるのは、今回やってみてよかったことのひとつでした。
5泊6日でも荷物を増やしすぎないために途中で洗濯
今回の荷物は、大きなキャリーケースを人数分持つのではなく、3人でキャリーケース2個と、それぞれの小さな手荷物程度。父は足のこともあるので、できるだけ身軽にしました。
その代わり、旅行の真ん中で一度コインランドリーを利用しています。ただ、北海道の日本海側を走っていると、コインランドリーがどこにでもあるわけではありません。
「そのとき探せばいいや」ではなく、旅程を組む段階で、どこで洗濯するかまで決めておいたのは正解でした。
5泊6日以上の旅行なら、服を増やすだけではなく、途中で洗濯する前提で荷物を考えてみるのもひとつの方法だと思います。
70代の両親と北海道を旅して分かったこと

私の一人旅は、基本的に自由でノープラン。その日の気分で、いきたい場所に行き、休みたい時に休む。でも、今回は両親と一緒&日程が決まっているので、ルートを決めてプランを立てて動きます。
実際に両親と一緒に旅をしてみると、計画しているときには気づかなかったこともいくつかありました。
観光地以外で歩く距離も意外と多い
旅行前は各観光地で、どれくらい歩くか考えていました。が、予測とは結構かけ離れた部分も。
飲食店を探したり、駐車場から歩いたり、ホテルと駅を往復したり。こういった予定表には出てこない移動が積み重なります。
小樽で夕食を探して歩いたときや、函館で路面電車を利用したときに感じました。「電車やバスを使う=歩かない」とは限らないと改めて実感しました。
全員が同じところまで行かなくてもいい
神威岬では、父には入口付近で待っていてもらい、母と私だけ先まで歩きました。
最終日の函館では、両親には駅周辺で待ってもらい、私だけ荷物を取りに戻りました。
家族旅行だと、なんとなく「みんなで同じことをしなきゃ」と思ってしまいます。でも、それぞれの体力に合わせて別行動する時間があってもいい。
それが、みんなが無理なく楽しめるポイントかなと思いました。
予定は途中で変えていい
五稜郭は、レンタカーを返してから公共交通機関で行こうと思ってました。でも、函館に到着後、ルートや交通量などを見てみると、「車で行った方が楽そう」と思い、急遽予定変更しました。
旅行前にしっかり計画することも大切ですが、その日の体調や天候を見て予定を合わせるのも、それと同じくらい大切だと思います。
休む時間も旅程のひとつ
函館山へ行く前には、ホテルにチェックインしてからのんびり休みました。移動中心だった4日目も、早めにホテルへ入り、温泉や食事を楽しんでいます。
「時間があるから、もう一か所行こう」
ではなく、
「時間があるから、一度休もう」
という選択肢を持っておく。
今回の旅行では、それくらいのゆとりがちょうどよかったです。
70代の両親との北海道5泊6日を振り返って

今回の北海道旅行は、小樽、積丹、日本海沿い、大沼、函館と、5泊6日でかなりの距離を移動しました。
父の足のこともあったので、旅行前から移動方法や宿泊先は考えていたつもりでしたが、実際に行ってみると思っていた以上に歩いた日もありました。
そんなときは、父だけベンチで待ってもらったり、車があるうちに予定を変更して観光したり、ホテルで休憩してから出かけたり。その日の様子を見ながら予定を変えています。
70代といっても、体力も歩ける距離も人それぞれ。
最初から「ここは無理そう」と決めるより、行きたい場所を中心に予定を立てて、実際の体調や疲れ具合を見ながら調整する。私たちの場合は、そのくらいの旅の仕方がちょうどよかったように思います。
母は久しぶりの友人に会えて、父は行きたかった大沼へ。
小樽を歩いて、積丹の青い海を見て、温泉に入り、函館山にも行って。
予定通りにいかなかったことも含めて、3人で北海道を旅できたことが何よりよかったです。



