タイ旅で絶対に行きたかった場所のひとつは、エレファントサンクチュアリー。20代の頃タイを訪れた時にも、象に会いに行きましたが、どうやらあの頃とは象との関わり方が変わっているようです。
今回は、象と触れ合う1日体験を予約して行ってきました。朝、ホテルでPick Upしてもらい約1時間、そこには森の中で悠然と過ごす、温かな象たちが暮らしていました。
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象の保護キャンプ「Living Green Elephant Sanctuary」
今回訪れたのは「Living Green Elephant Sanctuary」。
チェンマイの旧市街から約1時間(数件のホテルを回りながら)、どんどん森の方へ向かって車は進んでいきます。
到着して車を降りると、目に飛び込んできたのは数匹の象たち。川の向こう側にいるので、少し距離がありますが、一気に釘付けです!
すぐに象と触れ合うのではなく、まず最初にキャンプの説明や象のお話を聞きます。危なくないように、象の後ろには立たないことや、サトウキビバッグの持ち方などもレクチャーがあります。服は汚れる可能性もあるので、デニムの上下を貸してくれました。
このキャンプには、象と触れ合えるエリアが2箇所あります。坂を下って、象に会いにいくエリアと吊り橋を渡って象に会いに行くエリアです。私たちが象と触れ合うエリアより象のためのエリアは奥にもずっと広がっています。象は奥にある丘を登って、夜は休んだりするそうです。
昔と変わった、現在の象との関わり方

現在、チェンマイでは象の保護キャンプが主流となっているそうです。
2006年頃にはアユタヤで象に乗りアユタヤの街を歩いてもらったり、2013年頃には「メーサー・エレファント・キャンプ」という当時人気の象の施設で象のショーや象に乗って山を超え?少数民族の村を訪れるツアーに参加したりしました。その当時、とても楽しく、象の可愛さに惚れ惚れした記憶があります。
ですがチェンマイでは現在、観光客を象に乗せたり、ショーをさせたりするのは象に対して強いストレスになると言うことから、象を保護していこうという流れになっているようです。以前訪れた、「メーサー・エレファント・キャンプ」も現在はショーと象乗りはなくなっています。
一概に全てが悪いと言うわけではなく、無理強いすることだったり、休ませずに長時間働かせることが、よくないことだとスタッフの方が説明してくれました。
「Living Green Elephant Sanctuary」で暮らす象の背景も様々です。虐待にあった象もいれば、サンクチュアリで生まれた象もいる。ただ、ここはどんな象も穏やかに暮らせる場所となっていました。
私たちが目の前で見ている穏やかな姿の裏には、それぞれ違う人生(象生?)があるんだと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
10年以上前に私が体験した象ライドやショーも、当時はごく普通の観光でした。だからこそ、久しぶりにチェンマイを訪れて、その変化を実際に感じられたことが印象に残っています。
象のパートナーたち


各象には、必ず人間のパートナー(象使い)が少なくても2人はいるそうです。昼夜問わず、ぞのパートナーたちが象と一緒に過ごしています。
日中、私たちのような観光客が訪れる時には危なくないように、いつも見ていていくれます。そして、夜には丘の影の方にある畑などへ間違って行かないように、しっかり見守っているそうです。
人間が営んでいる畑には、象にとって有害となる農薬などもあるため、象が近づくことは危険もあるそうです。逆に、人間にとっても大切に育てた作物が荒らされてしまうことがあります。
だからこそ、人間と象がお互い安心して暮らせるように、昼も夜も象使いさんたちが見守っているそうです。
世界中から集まった参加者たち

この日は欧米系の方や上海からの旅行者、韓国人のカップルなど様々な国の人が参加していました。カップルから一人旅まで、いろんな旅の形がありました。
みんな終始笑顔で、今日という日を楽しみにしていたことがひしひしと伝わってきます!
今回のツアーは英語ツアーでしたが、私は思いっきり日本語です笑
すると、象使いの人や他の参加者も日本語を真似し始めたり、知っている日本語を話し始めたり。最後には「ありがとう」を自然と使っている参加者もいました笑
こんな交流も旅の楽しさのひとつです♫
象との距離がとにかく近い

午前のプログラムではサトウキビをあげたり、一緒に写真を撮ったりできます。
1人1バッグ、サトウキビが入ったバッグを肩にかけ、象の元へ。坂を下りていくと、のしのしと象が寄ってきます。美味しいものを運んでくるとわかっているんだそうです!
象の肌はゴツゴツしているようでいて、意外と温かみがあります。サトウキビを渡すと、鼻を器用に使って口へ運び、夢中でむしゃむしゃ食べています。その姿が本当にかわいい。
もらった瞬間口に運ぶ象もいれば、「これは全部自分の!」ともらったサトウキビを食べずに足元に貯めておく象もいます。ゆっくりもぐもぐ食べる象もいれば、すごい勢いで食べる象もいます。食べ方ひとつとっても、いろんな象がいて、象にも個性があるなと感じる一コマでした。
参加者それぞれが思い思いに象と触れ合います。すぐに象に近づける人もいれば、象の大きさにびっくりして少し距離を置いてしまう人もいます。
パッタイ作り教室



午前中たっぷり象と遊んだ後は、お待ちかねのランチタイムです。
1日コースのサンクチュアリツアーだったこともあり、この日のランチは「ベジタリアンパッタイ クッキングクラス」がありました。
午前の象との触れ合いタイムが終わると、具材が全て準備されており、2チームに分かれてパッタイ作りが始まります。具材や作り方は、スタッフの方が説明してくれました。みんなで大きなフライパンを囲みながら、順番に具材を入れたりかき混ぜたり。
みんなで作ったパッタイは、とても美味しくて、3回おかわりしてぺろっといただきました。
象のメディスンボール作り&サトウキビ植樹


午後からは、予約内容に合わせて筏くだりチームとメディスンボールチームに分かれます。私はメディスンボール作りの予約をしていたようです。(あまりわからず予約していましたが、これが大正解♫)
象のメディスンボールは、バナナや植物などを混ぜて丸めた団子状のものです。人間でいう健康食品のようなもの食物繊維がたっぷりで、象たちの健康維持に役立つそうです。
バナナは皮ごと、木の枝もカット、タマリンドとご飯と塩と全て混ぜて、すりつぶして、丸めたらベタベタつかないようにおがくずでコーティング。硬さもなかなかあってちょっとした重労働。
作り終わったら、しばし太陽の空の下乾かして食べやすくしておきます。この間に、来年の象さんたちのためにサトウキビを植えます!
畑を耕して、苗を植えていきます。今までに訪れた人たちが植えたサトウキビもスクスク育っていました。
一番忘れられない出来事


今回の体験で一番印象に残っていること。それは、メディスンボールを持って、象さんエリアへ行った時のことです。
メディスンボールが大好きな象さんたちは、「くれくれ」と寄ってきます。
サトウキビのように、手で持っているメディスンボールを鼻で器用に持ってパクッと食べる象たち。
あっという間に持っているメディスンボールは最後の1個になりました。そんな時、近づいていきたある1匹の象が口をパカっと開けています。手に持って差し出しているのに、鼻でとる様子がありません。
「ん?もしかして、口に入れていいの!?」
と思った、私は口に入れてみることにしました。でも、予想外すぎてコロッと転がしてまったのです。さすがに、鼻で掴むだろうと思いましたが、まだ口を開けて待っています笑
これは、拾って口にいれてほしいんだ!と思い、急いで拾って、口の中へ。そしたら、もぐもぐと満足そうに食べているんです!
もう、可愛すぎて!愛おしくて❤️ なんだか急に距離が縮まった気がしました。
今でも今回の旅で真っ先に思い出す場面です。
残念なのは、その瞬間の写真がないこと。私自身がボールを持っていたので撮影できず、今でも「あれは写真に残したかったなぁ」と思っています。
象のうんちペーパー

タイでは象のうんちを使ったペーパーがお土産として大人気です。サトウキビなど繊維質な食事をしている象のうんちからは良質な繊維が取れ、それを使って紙を作ることができます。
「Living Green Elephant Sanctuary」では、設備を整えるにもかなり費用がかかるとのことで、こういった商品作りはしていないということでした。そこで、うんちはどうしているのか参加者が聞いたところ、うんちを捨てる大きい穴があるとのことで、案内してくれました。
そして、スタッフさんがおもむろに象のうんちを持ち上げて、「お土産にどう?」「持って帰る?」「いいお土産だよ!」と参加者たちに猛アピール笑
さらに顔の近くまで持ってきて、「ほら、臭くないでしょ!」と見せてくれます。もちろん誰も持って帰りません。
さて、臭くないといっている、象のうんちはどんなにおいなんでしょうか。
その答えは・・・草の匂いでした。
象と楽しむ水浴びの時間
最後は象と一緒に川での水浴び体験です。もちろん私たちもびしょ濡れ覚悟!
洗面器で象たちにたっぷり水をかけます。象は自分でも鼻で水をかけますが、参加者がどんどん水をかけると、とっても気持ちよさそう。
立っていた象たちは気付けばしゃがみ込んだり、どんどん深いところに行ったり、寝っ転がって頭までしっかり川に浸かったり。
ゆったりとくつろぐ象を見て、幸せな気分になります。
象は、1日に何回も川に入って水浴びをするそうです。
象と水遊びをしている時に、筏くだりをしている人たちがやってきました。筏の上からこの光景を見るのも、また違った楽しみ方でいいな!と思いました。象が水浴びをしているかどうかは、運次第なので、筏くだり中に象の水浴びに遭遇できた人はラッキーだと思います!
象との距離が縮まった瞬間

20代の頃の私は、象に乗って山を歩くことに感動していました。あれから10年以上経った今、心を掴まれたのは、口を開けてメディスンボールを待っている象の姿でした。
象との関わり方は、時代とともに変化しています。私は、象のペースを第一に考えながら人も一緒にその時間を楽しめる今のスタイルに、とても好感が持てました。
象さんはとても大きく、温かく、優しい目をしています。象さんたちが並んだ後ろ姿も可愛くて、お尻までとっても愛らしい♡
ちょと茶目っ気のある象がいたり、食いしん坊な象がいたり、人間と同じでいろんな個性を持った象がサンクチュアリーにはいました。
昔も今も、象が大好きなことは変わりません。でも、今回の旅でその気持ちはもっと深くなった気がします。もしチェンマイへ行く機会があれば、ぜひ一度象たちに会いに行ってみてください。きっと、あなたも象の虜になると思います。



