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【沖縄の紅茶】やんばるの森の中で育つ、無農薬・自然栽培の茶摘み体験

茶の木の葉

沖縄で紅茶?と思うかもしれませんが、実は沖縄のやんばる地方は、紅茶の有名産地、インドのアッサムやダージリン、スリランカ(セイロン)と近い緯度に位置しています。そして、その、美味しい紅茶が取れる緯度は、ティーベルトと呼ばれています。

そんなやんばるの森の中で、無農薬・自然栽培で「やんばる紅茶」を生産する大城さんにお供して、2025年4月21日に春の茶摘みを体験させていただきました!今回は、その様子をレポートしたいと思います!

沖縄一寒い場所「奥」はやんばるのお茶の里

沖縄県の国頭村にある奥集落は、沖縄で一番のお茶の産地です。
そして、沖縄で一番寒い地域でもあります。

冬場には、10℃を下回る日もしばしばだとか。
そんな、寒さが美味しい茶の木を育てる環境にもってこいなんです。

というのも、お茶が育つ高度は高いところが多く、山の斜面なども活用されています。“高度が高い=気温が低くなる”これが美味しさの秘訣のひとつでもあります。

減りつつある茶農家

大城さんに、茶畑が集まっているところを案内していただきました。

茶畑がたくさんあります。右に左に茶畑の姿が!
そして、その一角には周囲の雑木と一緒になって好き放題にのび、茶の木がどれかわからなくなっている畑がいくつもあります。

その理由は、、、全盛期に比べ、茶農家さんが減っているからだそうです。

お茶の消費量が減って、茶農家さんが減っているのか?と尋ねたところ、返ってきた答えは。

「お茶の消費量はむしろ増えてる。でも、儲からないから。」

ということでした。

消費量は増えているのに、取引金額は下がっている…なんででしょう?

その理由のひとつは、ペットボトル飲料の増加のようです。

急須やティーポット、持っていますか?

茶葉から急須やティーポットを使ってお茶を淹れて飲むという人は、年々減っています。
逆に、ペットボトルで買って飲むという人は年々増えています。

そして、大手企業の大量仕入れにより、茶葉の取引金額はどんどん下がっているのです。
全盛期の10分の1程度なんてことも。

そんな、ペットボトル事情からか、最近では急須やティーポットがないお家が増えているんだとか。

やんばるで春一番の茶摘み体験!

茶畑への道

一般道から脇道にそれて、4WDの軽トラでお茶畑へ向かいます。道中は、昨年(2024年)秋の大雨で一度道が崩れたそうです。4月中旬にようやく車が通れるほどに、修復が終わりました。

例年なら、3月に春の茶摘みをするそうですが、今年は気温がなかなか上がらず、4月になったそうです。例年通り3月の茶摘みだったら、車で茶畑まで行くことができなくて、大変だったと思います。

茶摘みってどうやるの?

一芯二葉

手摘みで収穫する時に、葉のどの部分を摘むかご存知ですか?

良質な手摘みの茶葉は、「一芯二葉」と言われています。新芽の部分(芯)と葉っぱ2枚を丁寧に摘んでいきます。

機械で刈り取るのとは違い、その部分だけを摘んでいくので、とても根気と時間がいる作業です。

無農薬&自然栽培の茶畑

茶畑

大城さんの茶畑は無農薬&自然栽培です。そして、森の中。虫さんもたくさん飛んでいます。蜘蛛もきれいに巣を作っています。「ごめんね〜^^;」と心のなかで呟きながら蜘蛛の巣をはらって、どんどん摘んでいきます。

ひたすら摘む作業は、無心です。やんばるの大自然と目の前の茶の木、そして清々しい空気に包まれて、リフレッシュすることができます。毎日浴びまくっている電磁波も、ここにはいません!(スマホで写真は撮ってますが💦)

茶の木といえど、まだお茶になっていないので、思い違いかもしれませんが…なんだか時々、ふわっと紅茶の香りが漂ってくるような。心地いい時間です。

お昼は森の中で、お弁当開き

お昼は、車の横でクーラーボックスをテーブル代わりにゆったりお弁当開きです。

基本的に家で昼食を取ることが多いので、この日は久しぶりのお弁当。前日の夜に仕込んでおきました!
ご飯は悪くならないように、酢飯。おいなりさんにしたかったけど、ちょっと面倒なので、味付けした油揚げを酢飯の上にトッピング。しっかり焼いた卵焼きと、インゲンの胡麻和え、鳥の照り焼き。緑茶をお供にいただきました。

手摘みのお茶は高級品!

手摘みのお茶って、通常のお茶に比べて、若干値が張りますよね。でも、それはあたりまえです!

ここで問題です。

Q
1kg摘んだお茶の葉を乾燥・発酵させたら、どれくらいになると思いますか?
A

100~200gです。

Q
1kg摘むのにはどれくらいの時間がかかると思いますか?
A

大ベテランさんでも1時間はかかるといわれています。素人だったら、その何倍もかかってしまいます。
※ファーストフラッシュ(春摘み茶)など、葉が小さければ、もっとかかります。
(今年初の収穫日は芽も小さく、大人四人で丸1日かかって4kgの収穫だったそうです。)

さらに、紅茶の場合は摘んだ茶葉を乾かして、揉んで傷をつけ、発酵させるという作業があります。
そう考えると、小さなお茶の葉にどれだけの手間ひまがかけられているのかと思うと。いいお値段なのも、納得です!生産者さん、ありがとうございます!

手摘みのファーストフラッシュ(春摘みの一番茶)は、雑味がなくすっきりした味わいで、とても美味しいですよ!

やんばる紅茶のお茶畑ヒストリー

茶畑

大城さんのお茶畑、「べにふうき」という種類の茶の木です。植えてから収穫ができるようになるまでは、4年ほどかかったそうです。最初の頃は、台風の影響で茶の木が倒れたりすることも。4年が経ち、木もしっかり育ってくると、収穫量も安定してきたそうです。一番最初に植えた木は今でも元気な茶葉をつけています。

お茶の木は背が高くなりすぎてもダメということで、適度に伐採しながら、いい芽がでるように調整しているそうです。

茶畑には、カーブチー(皮の硬いみかんみたいな柑橘類)の木や、すももの木もあると教えていただきました。ここで採れるフルーツも美味しそう♪

Atelier HUALI やんばる紅茶ティールーム

大城さんは、今帰仁で「Atelier HUALI やんばる紅茶ティールーム」と民宿「あまみく」を経営されています。

「Atelier HUALI やんばる紅茶ティールーム」は、今帰仁の美しい海を眺めながら、ゆっくり紅茶をいただけます。もちろん、大城さんの茶畑で収穫された無農薬の美味しい紅茶です。

Atelier HUALI やんばる紅茶ティールーム

住所:沖縄県国頭郡今帰仁村今泊3398

TEL:0980-56-2345

不定期オープン:13:00〜17:00(電話確認必須)

美味しい「やんばる無農薬紅茶」との嬉しい出会い

紅茶大好きな筆者は、沖縄で紅茶専門店がないかGoogle Mapで検索しました。そこで見つけたのが、「Atelier HUALI やんばる紅茶ティールーム」です。

海を眺めながら、紅茶を楽しめるという情報を得て、晴れた日を狙って訪れました。紅茶の美味しさと、きれいな海の景色が、ベストマッチで幸せな時間を過ごさせていただきました

大城さんに紅茶のお話を聞いている時に、「明後日お茶摘みに行く」との話を聞いて、お手伝いさせていただくことにしました!まさかのタイミングで茶摘みをする機会を与えていただき、とても素敵なご縁をいただいたなと思っています。

「美味しい紅茶」と「すてきな紅茶屋さん」と「茶摘み」との出会いに感謝です!

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